「牧子久しぶりー!突然なんだけど、ナント市内の某高校に行って授業しない?」
彼らは(スタッフの9割が女性なので「彼女らは」と言いたい所だが)ペイ・ド・ラ・ロワール圏のさまざまな教育機関とコラボレーションをしており、若手アーティストを送り込んでいる。普段はFRACが相手先に若干名の若手アーティストの資料を送り、相手側に一緒に仕事したいアーティストを決めてもらうそうだ。
今回まことにありがたいことに、相手先はわたしを選んでくれたとのこと。
わたしはもちろん喜んで承諾し(もちろん報酬ありのお仕事)、打ち合わせのため初めてフランスの高校という所に向かったのが9月中頃。学長に挨拶したり校内を見せてもらったり。担当の先生と何度か打ち合わせを重ね、いよいよ初日の11月2日が近づいてきた。
ところがFRACから、「授業で使うための画材費用の使用許可」が一向に出ない。連絡しても「ちょっと待って」の一点張り。授業は来週なのに、画材なしか…そもそも授業、本当にあるのかな?
と不安に思っている矢先に 外出制限が始まったのだった。
こりゃ中止だろうな、と高をくくっていると
なんと日曜日に担当教師から連絡が。
「牧子!朗報!授業、通常通り出来るって!」
それまでわたしはモチーベンションがあがらず、準備もグダグダだったのだが、そのメールを受けた瞬間からモーレツに準備を進めた。日曜と月曜は終始ストレスMAXな状態で過ごした。
子ども達に授業するのはなかなか緊張するんです。。
自分の作品に興味持ってもらえるかなとか、
自分の仏語を注意されないかとか、
自分の訛り分かってもらえるかなーとか。
そこまで心配したところで、相手側がどう反応するかは全て自分のコントロール外のことなので心配するだけ無駄だとはわかっているものの、やっぱり不安。
続く
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