2022-05-27

代替案

またバタバタとアンジェ郊外に戻ってレジデンスを再開しております。市のイベントで馬たちがやってきていた。。
 
元々このレジデンス期間中に、「トラックに絵を描く」 という提案をした。
そんな簡単に車が見つかるとは思っていなかったけれど、なんとすぐ見つかった。必要な人に食事を配る市のトラックがあり、それなら好きなようにデザインしていいという。
 
しかし特殊な絵の具が必要で、知り合いや企業に連絡しまくったけど全然取り合ってもらえず有益な情報を得られず辛い思いをした。車の修理業者に連絡するも、車に筆を使って絵を描くことは普通一切しないから不可能だし、おすすめしないと言われた。本来エアスプレーなどを使うそうだ。万が一最適な絵の具を見つけたとしても車に使う絵の具は耐久性が必要で有毒であるということで、それを使える場所を見つけるのが困難となり、結局中止となった。。。冬から春にかけてずっとこの準備してたけど、結局おじゃんになった。
 
 
ならば市の一角に壁画を描くというプロジェクトを提案し、市の担当の人らは良い場所を見つけてくれた。しかしそこの持ち主の人々らに断られた!実はかなり驚いた。殺風景な場所に壁画を作成するのは、みんなが了承してくれると勝手に思っていたから。。。
 
市の担当の人はものすごく申し訳なさそうに「断られちゃった、申し訳ない」と電話で連絡をくれた。私はどうしても理由が知りたかったので聞くと、 私のポートフォリオ(作品集)を見てどうしても「良い」と思わなかった人がいたらしい。こういう場合は満場一致しないと、許可が下りない。
それを聞いて私と担当の人は二人で電話で声を出して笑いあった。
 
私「そりゃそうだよねー 全員が全員私の作品を良いと思うはずがないものね。むしろそれが普通で健康的だよね。」
担当の人「残念ながらそうなんだね。私は牧子の作品好きだし、対照的にすっごく乗り気の人もいたんだけどねーーー」
 
 
そんなこんなで、急いで代替案を見つけなければいけなかった!!もうレジデンス始まってるし!時間無いよー
考えた結果、私はやっぱりトラックに戻る決意をした。描くんじゃなくて、絵を印刷して貼ればいいじゃん!調べると、車用の巨大シール印刷ができる。シールで出来るのは知ってたけど、やっぱり直接絵の具で描きたかったな…

ということで今その絵をひたすら描きまくって、印刷するデータを作ってる。



 
 
 
そんな中また別の小学校へワークショップにし行く。
 

 
今泊まっている家の窓に、ツバメの巣ができていた。
たまにはアンジェ中心地に行ってご飯。
いうなれば、プロジェクトの一つ一つの進行がちょっと遅い。 
 
それが田舎の良いところかもしれないが、やっぱりまどろっこしい。でも世の中には色んな人がいるように、色んな地方自治体があって、それを学ぶ良い機会となっている。
ちなみにここで関わる人々は本当に優しく、素敵な方ばかりである。

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