2016-01-13

Nちゃんのメッセージ+告知

この間突然、高校時代の友人Nちゃんからメッセージが届いた。

「まっこ元気?今どこで何してんの?」


久しぶりだなぁと懐かしい気持ちになりながら、今フランスで絵を描いていると大まかに伝えた。すると、



「おー夢叶えて画家やっとるんやね!」



という返事がきた。(•_•)


その何気ない返事に、なんかものすごく不思議な気持ちを抱いたけどその時は特に何も言わず、「今度日本に帰ったら会おうねー」という話で会話は終わった。





「夢を叶えた」というセリフにものすごく違和感があった。


高校生の時は絵を描き続けることが夢だった。つまり画家として生きていきたいと、周りの一部の人には言っていたように思う。
(フランスに行きたいとか言っていたかは覚えてない。けど高校2年生のとき受験勉強に追われながらも、何故かお小遣いでフランス語の初心者向け参考書を密かに買ってアルファベットの発音練習をしていた。フランスに住むなんてことは自分にはまさか到底不可能だと分かっていたから考えることもしていなかったように思う)




っていうか、、
Nちゃんに言わせると「夢を叶えた」私なのに、
色々うまくいってないことの多いこと!!!!


小さい頃は夢を叶えるというのは、異世界に飛んでしまうくらいのすごいことを成し遂げる、とてつもないイベントだったはずなのに、今夢を叶えた私はまだまだもがき続けているのだ。



フランスに来て6年半が経つが、毎日が精一杯で夢がどうとかいう話もすっかりしなくなったし、それもあってものすごい不思議な感じを受けたのかもしれない。
頭を悩ませながら絵を描き(っていうか)アートについて考える日々(+ファーマシーで単調な仕事をこなす日々)に、夢というものの居場所をすっかり無くしてしまっていたように思う。ただ絵を描いているだけでいいわけでもなく、ギャラリーの人や買い手の人、アート関係の人々、いろんな人を相手に話をしなくてはいけない難しさというのも、高校生の頃の私に言っても理解してくれなかっただろうなぁ。


話は少し飛ぶかもしれないけど、絵を描いていて思うのはフリーランスで働く人って、本当大変(*o*) 仕事内容はまったく違うけどファーマシーで一従業員として働いて思うのは、本当に楽ってこと。一定のお給料や保険、社会的にも色々たくさんのことに守られているし。アーティストっていうのは企画・製作・営業・事務すべてを一人でやるってことなのだからね。





時々絵を購入してくれる人はいるものの、それだけで生きていけるほど十分に稼いではない。まして絵だけで食べていくために、客の顔を伺いながら面白くもない絵をこねくり回して描く気なんていうのもサラサラ無いわけである。




それはそうと、
高校生のときのあの毎日いろんなことにドキドキわくわくした私を思い出して、少し心が潤った。3月で29歳になる私だけど、夢がどうこうと話すには遅すぎる?なんて思わず、自分に正直に表現を探求していきたいと思いました。Nちゃんありがと。


そんなこんなで今パリで個展してます。
Galerie 3e Parallèle にて2月20日まで。



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