2012-11-08

裁判所でアシスタント

 裁判所でこんな長い時間を過ごすことが来るなんて、予想外でした(*o*)
 数日前、ナントの郊外にある とある現代アートギャラリーで働く知り合いの女性からメールが入った。

「今ギャラリーで進行中のプロジェクトがあるんだけど、
 どうしてもマキコに、今度うちで展示をするアーティストの
 アシスタントをして欲しい。」


ギャラリーで働く彼女と私は仲が良く、もう知り合って3年。
歳は軽く一回り上だし、彼女は今息子を持つお母さん。
もちろん彼女のために出来ることがあるなら、と思って予定も合ったのでOKした。


(いいけど、なんで私なんやろ?)


ぶっちゃけ彼女が私を選んだのは
日本人だし "NO" とは言わない、
日本人だし手先が器用だろう、
という理由だと 思ってた。

(結局後でそんなつまらない理由ではなく 私の作品を見て決めたことらしかった。)



それで、任務の場所は裁判所。
約束の朝8時半に着くも、彼女は来ず・・・
アーティストと私、はじめましてから作業が始まる。
 さて私たちのしたことと言えば、
裁判所に置いてあるベンチの落書きをフロッタージュすること。
 フロッタージュ(frottage)というのは
凸凹面に当てた紙を鉛筆などで擦り模様を写し取る技法。

裁判所の 至る所に置いてあるベンチには
無数に落書きが施されていて、それらはとても凶暴だ。
↓これはほんの一部に過ぎない。
裁判を 待つ間の人々の葛藤や怒りなどが彫られたベンチ。
見た時は少しビックリした。
でもよく見るとふざけていて面白いのもあるんだけど・・・


二日間裁判所に缶詰。
アーティストはレンヌのビエンナーレにも出品している売れっ子アーティストだ!ギャラリーの計らいでこうしてお話が出来たのも面白かった^^
といってもこの短期間じゃふざけた話しか出来なかった(・_・)
 夜の裁判所は重みが増すぜ
 ジャンヌーベル設計のこの裁判所。カッコイイです!

 これは朝。ロワールを見渡す。


 二日目には何故か沢山の人がいるなぁと思っていると、
2010年にSt.Nazaireで起きた殺人事件の重要な裁判がこの日行われたそうだ。

彼女は妊娠8ヶ月の妊婦だった。
殺人を犯したのはなんと彼女の恋人、
包丁で刺した跡が33箇所もあった・・・
私たちが作業する後ろで報道陣(といってもローカルで少数だけど)が弁護士にインタビューしていた。それを聞きながら事件の内容を知ることになって、とても複雑な気持ちがした。

そしてお昼ご飯を食べに外に出ると、裁判所の入り口にMarinaさんの写真がいっぱい飾ってあった。




一方で裁判所の警備員のオッサン達は面白い人ばかりで
暇なのかちょくちょく話しかけに来てくれたり、なんだか心暖まった^^


私は主にビデオ以外はアトリエに籠もって作業するタイプなので、こうして今を駆けめぐるアーティストのお手伝いが出来て本当に面白かった。

そして彼はピシャリと思うことを躊躇わずに言う人であった。
いい人ぶってハイハイ言うタイプの人間に片足を突っ込んでいる私は見習うべき所がいっぱい。展示設営でまた彼に会えるので、今から楽しみにしている。

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