2010-12-09

③砂漠で一夜

夜、
テントの外で たき火が始まって、
なにやらモロッコ人の人々に誘われ砂漠の山に登ることに。
それがしんどいのなんのって…
ヒーヒーハーハー言って、結局1時間くらい休みながら登ったのかな。
オジサンが私とトモ子嬢の腕を引っ張って登る登る。
砂の上を歩くのは相当キツイんです。
体験したら分かります。


さて、登ってしまえば後は早い!
そこに偶然居合わせたメンバーで
たき火などしてみんなで面白く過ごす。

あ、
1人 太陽みたいな人がいた。
そこにいたある男の人。

彼はモロッコ人。
15歳の時からここで働いててもう10年になる。
観光客から学んで得た言語力はそれはまあ達者で、
約10カ国語話す。
日本語のように挨拶程度のものもあるけど (^^;

ほとんど同い年の彼にどうしてこんな感銘を受けたのだろう。
そう、彼はまさに太陽であった。



中学校に通ったのはほんの2日。
二日目、先生にバシバシ叩かれ怒られ、
もう嫌だといって翌日から行かなくなったらしい(笑)
学校で学んだことなんて全部忘れてしまったそうな。
「そもそも人生っていうのが人間にとって一番の学校なんだ」と彼は最後、真剣な顔でそう付け足した。



たき火の火に足を突っ込む彼。
「ぎゃー!何やッてんの、危ないー!火傷するーーー!!」
と心配して叫びまくる私たちに笑いながら一言。

「熱いと思うから熱いんだよ」だって。



「人生はね、天国なんだよ。
 ただ人生が天国だってことを知る必要があると思う。」



私が、外国に行くことに興味はあるのかと訪ねると
「うーん、無いなぁ
 だってここが一番、最高の場所だから。
 家族がいて、友達が居て、こうして最高の星空も見れて、
 目の前に美しい壮大な砂漠が広がっていて、
 美味しいご飯も食べられて。
 何の不満もない。そうだろう?」




嫌味な要素がひとつも感じられない
キラキラしてるその爽やかな表情もすごく印象的。

「まるで太陽のようだね」と私たちが言うと、

「そうだねぇ 僕が太陽だとすると君は月かな。
 太陽だと君のこともずっと見てられるしそれはいいだろうに。
 だけど残念、僕は人間なんだ。
 君には月のように輝いていて欲しいけど」


話がそういう風になったら「ハイハイ」と
テキトーにあしらう感じにはなるんだけど、
でも彼の言ってることはきちんと的を得ていて、すごく面白かった。
珍しくうつわの大きい、出来た人間であった。
太陽だしね。^^

かっこつけるために言ってない、
すごく自然、あまりの感じの良さにびっくり。
この人に会えただけでもモロッコ来た甲斐あった、
とまで 一瞬思ってしまった。


※モロッコの男性たちが外国人に言い寄るのは有名な話。
特に日本人はけっこう人気で、今回トモ子嬢とともに
しょっちゅう声をかけられました。
(日本人からお金を巻き上げようという思いからだとは思うけど。)
お店に入っても「結婚してるの?」とはよく聞かれたし、
砂漠ではよく
「ここは美味しいご飯もあるし、暖かい毛布も沢山あるよ〜〜」と口説き文句も。
(口説く際に「毛布」が出てくるのが面白い^^ 砂漠ならではですね)
モロッコに行こうと思っている女性の方達は、けっこうそれらの対処にくたびれるのでは??私は慣れないこの手のやりとりに心身疲労。。
もうほっておいてくれぃ…(-_-)
モロッコに嫁に行くつもりはないっ!


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さて、
滑り台のようにシューシューすべって元のテントに戻る。

あれだけ苦労して登ったのに早い〜〜〜


その後星空の 「下」 で寝る。

そう、
私とトモ子嬢は冷える屋外で、
大量の毛布にくるまれて、
満天の星空の真下で眠りについた。

本当はちょっと怖かった。
だって、そこ・・・・・・・外!



でも、

夜中に一度ふと起きて目を開けると


もうそこには星しか無かった。


感動した。
また泣きそうになった。



(これ、登った砂漠の山。朝改めて見て仰天。
 本当にこんなの登ったん…?)


翌朝4時に起こされて辺りを確認するも、
外で寝たのはやはり私たちのみ。
みんなきちんとテントの中で寝ていた。


サハラの朝日。

次がモロッコシリーズ最後かな?

つづく。

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