2011-05-23

Nantes, Beirut

泣きそう。
大丈夫です、
悲しいわけじゃないし辛いわけじゃない。


たった今、急に外からアコーディオンの音色が聞こえてきた。

私はナントのど・真ん中に住んでいるので
すぐ下で アコーディオン弾きやヴァイオリン弾き(オジサン、アマチュア?)がよく演奏をしている。

だから22時も近い夜で(今頃…?またあのアコーディオンのおじさんかな?)って何気なく居たら、



やられた…



反則だ!

あのメロディーぢゃないか。。。



(思わず小銭を持って外へ。
 お兄さん素敵な笑顔だった。)

Beirut による "Nantes"。
これです。気が向いたら聴いてみて下さい。


普段全然音楽を勧めないし、元々私そんなに知らない。
人にもらって聴く程度。
やっちゃん(兄)とホーリー(金沢美大時代のクラスメイト)からもらった音楽(J-POPと電気グルーヴ多し)ばっかり。

けど、この"Nantes"だけは私の中で絶対にはずせない。




3年前、ナントにビデオアート交換事業で1ヶ月滞在した時
ここで知り合った友達との生活があまりにショックだった。

ショック、というとマイナスなイメージだけど
そんなんじゃ全くない。


なんていうか、

そのとき、


人間として
素直に喜ぶこと、笑うこと、悲しむこと、怒ること。
そういった自然に湧き出る感情が

それだけですごくて、

なんて素晴らしいんだろうって、

心から思えたんだ。


当時ナントで知り合った友達は今でも大事な友達。

彼らが爆笑してるところも見たし、
人と怒鳴り合ってるところも見たし、
泣いてるところも、
幸せそうなところも
泥水してるところも(笑)
見た。見た。見た。


彼らは隠さなかったし、何も恥じてはいなかった。

それがすごく私には印象的だった。
忘れられなかった。


ここで「だから日本人は〜/フランス人は〜」
という話をする気は全くないし、興味はない。
だって本当に人それぞれなんだ、世界中。

とにかくその時初めて
自分をずっと綺麗に守っていた包装紙が破れた気がした。


うわべだけの綺麗だってすんごい大事なの。
見た目は大事よ。やっぱ。

けど、
けどやっぱその上で、人間ってのは中身で勝負でしょ。


そういうことを思い出させてくれるのが
この"Nantes"なんです。
2週間ほど私を居候させてくれてたフィリップとジェフのゲイカップル(共に私より10歳ほど上。今では彼らは自分たちのことをマキコの"フランスのパパとママ"と言う。)が毎朝コーヒーをゆっーくり混ぜながら聴いてた。
今でもそのシーン頭の中に出てくる。



そういえば
ナントを去る際 涙が出なかった。
なんか必ず戻ってくる気がしたから。
確信してた。
なんの保証もなかったのにね〜 ふしぎ。


でも
空港で飛行機待ってる時、
「そういえば別れ際フィリップが曲をいっぱいくれたなー」と思って聴くと、

なんと1曲目がソレだった。

そんとき いきなし涙が出た。
とまんなかった。



音楽ってズルイ。
全部を思い出させるから!!!




明日もアコーディオンのお兄さん居るといいな・・・

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