2013-01-21

たまごかけご飯

 ボリスに初めて卵かけご飯を食べさせてしまった(*o*)
勇気が入った。
代々古市家では食べてはいけない雰囲気があったから(*o*)






母は特に私たち兄弟がこれを食べるのを好まなかった。
私が大学生くらいになって、初めてその卵かけご飯の存在を知って
「食べたい」と母にお願いすると、

(-_-)←こういう顔をされたのを覚えている。




フランスに来てはじめの頃、フランス人の友達に親子丼を作ってあげたことがあった。彼は日本語を勉強していて、日本にも行ったことがある人だったので「この味!美味しいーーー!!」と感激して全部平らげてくれた。


今度は彼の手料理をご馳走になることになり家にいくと
彼は「よし!じゃあ作るよ!」と言って料理を始めた。
何作るんかいな、とチロ見すると パスタをゆで始めた。

(あれ、「フランス料理」って言ってなかったっけ・・・?)


そう、彼はフランス料理を作ると私に言っていたはず。
しばらくして料理が出来上がり、見ると・・・
ペペロンチーノだった。




めめめ、
めっちゃイタリアやんケーーーー!!!(*o*)



しかも驚いたことに、ペペロンチーノはペペロンチーノでも、唐辛子が入ってなかった。見えるのはパスタと粗挽き黒胡椒のつぶつぶだけである。(もうもはやペペロンチーノとは呼ばない?)


彼を非難するつもりはないが(ましてやパスタは私の大好物だ)、さすがにフランス料理を期待していた私は正直驚いたのである。ましてやベーコンなどがわんさか入ったカルボナーラでもなく、シンプルを極めた素パスタだったので仰天だった。




彼とは時々日本語とフランス語を教え合っていたので、
また別の友達を連れて家に遊びに行ったことがあったが、
その時も彼は具なしのノーマルパスタを私たちにご馳走してくれたのだった。
(その時は知らなかったのだが、パスタを茹でて塩胡椒・オリーブオイルだけをかけて食べるフランス人は本当にたくさんいる。美術学校の友達は皆そればかり食べていた)



2回目の時のショックとやらも なかなか忘れられない。



あんた、また、
具無しやんけーーーーーー!!!(*o*)






そういう経験から、卵かけご飯をボリスに紹介する自分に
かなり羞恥心があった。
母の気持ちも今になって何となく分かるのである。
冷蔵庫には大したものがなく、スーパーはもう閉まってる時間だし、しょうがなかったにしても、これからはなるべく避けたい。



結局美味しく頂いたのだが、
ボリス曰く 具無しパスタは経済的な理由ではなく「時間」の問題らしい。今はやらないが、彼もかつては具無しパスタにお世話になったクチらしい。

私もいつか素パスタを美味しいと思える日が来るだろうか。

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