2020-09-07

コインランドリーで思う

 先日、掛け布団を洗濯しようとコインランドリーにやってきた。わたしの洗濯機は容量が小さくて布団が入らないのだ。

普段来ることがないのでドキマギ操作。前のパートナーと住んでいたアパート(8年も前の話だけど)は日当たりが悪く、洗濯物があまりに乾かないので時々乾燥機を利用しに来たっけ。当時はおつりが返ってこなかったり機械が故障してたりしてたけど、今回利用したところはおつりがちゃんと返ってきて正確に動いた。(びっくりした)
 
 
洗濯が終わるまでの時間買い物したりして戻ってくると、2人の黒人のにーちゃんが同じように洗濯が終わるのを待っていた。彼らはすごく親しそうに
「独身はもういやだ彼女がほしい」とか
「俺の家賃は光熱費込でいくらだ」とか
「ナントに住むのはいい」
とかいう話をしていた。
 
しばらくして二人のうち一人の洗濯が終わった。袋に衣類を詰め込み、帰り支度を始める。するともう一人の彼に
 
「じゃあ!また今度道で会えるといいな!きみ、名前は?僕は⚪︎⚪︎⚪︎!」と言っているではありませんか!!!😲
 
 
ええええぇぇぇぇ
まさかのしょたいめーーーーん!!!
 

あんなに仲よさそうだったのに!!!
わたしは少し離れたところで驚きすぎて、読んでいた村上春樹の本からつい目を彼らに移し、しばらく凝視してしまった。
 
 
ところで、黒人の男の人たちが街中でよく
「よー!」「元気か!」
みたいな感じでゲンコツをこつっと当て合い軽く挨拶するのをかなりの頻度で見る。もしかして彼らは実はお互いのことをそんなに知らないのではないか。こういう風にどこかでたまたま会って話した名前もそんなに知らない「兄弟たち」と 、会えた喜びを表現しているのではないか。


初対面でこんなに色んなことを話せる人々のコミュニケーション能力の高さよ。。。日本の人にはちょっと信じられないかもしれない。何気ない世間話ができるってそれだけでけっこう武器だ。でもそれを自然にできる人がフランスには多すぎて誰も気にしてないと思うけど。
 
 
ちなみに1人が去っていったあと、もう1人のにーちゃんの洗濯が終わったけど彼は気づいてなかったので「おーい、終わったよー」と教えてあげた。
彼は礼を言い、何かわたしにも世間話してくれるのだろうか?と思っているとしょっぱなから
「フランス語話せる?」
だった。
 
わたしが彼らのことを全く知らないように、彼らも私たちを知らないのだなーと思った。フランス語話すアジア人に慣れていないのだろう。
わたしには黒人の友人というのも数人しかいない。悲しいことだが、実際そこまで人種がまざりきってないのが現状なのかも。(人によると思うけど)
 
 
さすがに大した会話もせず彼は去っていった。でも最後まで爽やかな青年であった。
 
 
 
私はその後ほかほかでいい匂いのする掛け布団をかかえ、色んなことに思いを巡らせながら家路に着いた。

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