2019-11-23

ナントで展示設営

今週は2日、レンヌからナントに戻って展示の設営とオープニングでした。



ちなみにレンヌ⇄ナント間はバスでめっちゃお得で、なんと0.99ユーロからあります!
FlixBus
Blablabus

本数は日に寄りますが。
2ユーロで往復できちゃうってすごいよなぁ。。。


さて設営です!
マイペースに色々試行錯誤しながら展示したかったので、一人でじっくり2日間。すごく充実した楽しい時間だった。


これ書きながら気づきましたが、すっかりこの展示の概要をここで話してなかった?
この間インスタに載せた文ですが、よければどうぞ。

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"Je suis dans le tableau..."(絵の中にいる…)
古市牧子 × 安井巳之吉

この度、フランスのナント市で私の祖父・安井巳之吉と2人展をさせていただきます。彼は1965年に癌で他界しておりますので、私は一度も会ったことがありません。
彼は岸田劉生に弟子入りをし、画業に励んでおりました。劉生死後も岸田家のお世話をさせて頂いていたようですが、地元石川県に戻り私の祖母・古市シゲと結婚。その後は戦時中で貧しく、さらに体が弱かったこともあり、画家として表舞台に出ることはなかったようです。
2003年『劉生と京都「内なる美」を求めて』という展覧会が京都市美術館で開かれました。祖父の日記が元で劉生の京都時代の詳細がいくらか明らかになったそうです。私は当時高校2年生で、期待に胸を膨らませ両親と展示を見に行きました。その時今まで何気なく毎日見ていた祖父の絵が、こんな立派な美術館で劉生の絵と並んで展示されていることに大変衝撃を受けました。今でもその時見た劉生の絵のタッチやマチエールなどを細かく覚えています。そのとき私は美大進学を決意して、今に至ります。
祖父の日記の内容は、当時の図録に収められています。今回展示をするに当たってすべてを読み直しましたが、作家活動をする自分と重なるところが多々ありとても感傷的になりました。(余談でくだらない話ですが、私は時々自分がちっぽけでしょうもない存在であると落ち込むことがあるのですが、そんなとき自分で「自分は鼻くそだー」とフランス語で思ったりするのですが(日本語にすると何かめっちゃ汚くてすみません笑)、祖父は自分のことを「うじ虫である」と言っており、何だか上手く説明できませんが勝手に何か通じるものを感じ、一人で爆笑しました。)

生まれてからずっと彼の絵に囲まれて育ったので、私にとっての美術は、祖父の絵でした。実家には劉生の麗子像のコピーも飾られており(今もあるかも?)、子供ながらに何故こんな怖い絵が?と謎でしたが、今なおその魅力に惹かれています。
今でも異国の地で作家活動を続けられるのは、祖父や祖母がいろんな力を貸してくれているのかなと勝手に解釈しています。
今回、私に展示の話を持ちかけてくれたPublication A2は、彼らが1人アーティストを招待し、そのアーティストが誰かもう1人誘って、2人でA2サイズのエディションを制作・展示するというもの。故人を招待することはOKなのだろうか、とダメ元で提案すると、逆にとても歓迎されました。ありがとうMerci Laurence, Christophe
J’ai grandi entourée par les tableaux de mon grand père Minokichi YASUI. Ses tableaux étaient disposés partout chez mes parents. C'était un peintre que l'histoire n'a pas retenu, cependant disciple de Ryusei KISHIDA, peintre classique très connu au Japon. J’ai senti que ma famille avait un grand respect pour mon grand-père, qui perdure encore.
Je n’ai jamais connu mon grand-père Minokichi. Il est décédé en 1965 d'un cancer. Mon père était alors au collège.
Il semblerait qu’il ait été quelqu’un de timide, mais d’après ses autoportraits je sens sa force, son ambition et en même temps sa douceur. J’ai toujours voulu discuter avec lui, savoir comment a pu se passer sa vie en tant que peintre, comment il envisageait sa façon de peindre, que pense-t-il de ce que je fais maintenant, est-il content que sa petite-fille travaille en France…
La collaboration sera une sorte de recherche de discussion entre nous deux.
Merci beaucoup pour cette invitation, Publication A2 Laurence et Christophe

Aux Atelier Bonus, Atelier 8
36 mail des Chantiers, 44200 Nantes

Entrée libre
Du 15h à 19h du mercredi au samedi
jusqu'au 21 décembre 2019







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