2019-07-31

カナダ回想 カナダの日②

カナダデーの夜、アーティストの友人たちが食事に誘ってくれた。
友人といっても年齢は平均50〜60?
面白い家があるから、ぜひ牧子を連れて行きたいと。


個人宅なので写真は載せられませんが、なんと森の中の大きな土地を購入したこの夫妻は、家のほぼすべてを自分たちで作り上げてしまったそうだ。

何を隠そう旦那様は木材の技術者。
この椅子は30年前につくったそうだけど今も現役。
360度緑に囲まれた、広ーーーーーい素敵な木の家。
あいた口がふさがらん。



テラスで食事。


ケベック州出身の奥さんと、オンタリオ州出身の旦那さん。
彼は日本に興味深々。多分日本人とこれだけ会話をしたのは初めてなのではなかろうか。いろんな質問を受けまくったが、全部ちゃんと答えられたか心配。




日本は置いといて、彼らの話が本当に面白かった。



彼らは30年ほど前、
各自マイ自転車を持ってパリへ渡仏。(それだけでもすごいと思うけど)
それから6ヶ月ほどかけて中東まで自転車で旅行したそうだ。


1週間に一度ドミトリーに泊まるのだけど、支払うのは1ドル程度。なぜかというと、ドミトリーの敷地内に自分たちのテントを張って寝るから。目的はシャワーと洗濯。どこまでもすごい笑


旅が終わってカナダに 戻ってくると、奥さんの方がカナダに入国出来なかった。
彼女はもともとフランスからの移民で、幼少期にケベックへやってきた。まだカナダのパスポートを取得しておらず、空港で「待機」となったそうだ。
どうしようもないので話を始めると、入国審査官が
「それでは、ケベック(カナダ)に帰化することをここに証明しなさい」と言われ、直筆の宣言書とサインを書かされたそうだ。それでなんとか免れたそうだ。(そして実際にそうした)






さらには彼女の両親の話だけども、
お父さんはユダヤ教、お母さんはキリスト教。
お互いどちらも絶対に宗教観を譲ることはなく、日々激しい喧嘩をしていた。父は時々仕事で数日家を留守にすることがあったが、母は日曜に行われるミサへ子供達をこっそり連れて行ったそうだ。子供ながらにその記憶は鮮明で、そのことは父に「絶対秘密」だったそうだ。


家の裏。
この階段ももちろん手作り。

今年の話だけども、冬も終わりに近づいた頃、家の敷地内に子熊が現れたそうだ。母熊はおそらくもうこの世にいなくて、不憫に思った旦那さんは試しにお菓子などを、子熊が居座っている木の近くに置いた。しばらくするとやって来て、美味しそうにそれを全部平らげる。
時にはハーゲンダッツをあげたりしたらしい!笑 贅沢。

箱の底を何度も舐め回す姿が本当に愛らしかったんだって。写真見せてくれたけど、めっちゃ可愛かった。

結局このまま続けていくわけにもいかず、行政に連絡して引き取りにきてもらった。なるべく熊を痛い目に合わせたくなかった 夫婦だったが、数人の大人達に恐怖を抱いた熊はパニックに陥り、結局麻酔銃を打つほかなく。眠った熊を抱かせてもらったときはすごく感慨深かったと。





これらの話はほんの一部で、いろんな話が聞けてすごく面白い1日だった…カナダデーの夜は花火があがるんだけど、そんなん気にもせず。笑

旦那さんの方の木のアトリエも見せてもらって大感激。彼らもすごく嬉しそうだった。

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