2019-05-28

議論白熱

オフィスのメンバーであるキャトリーヌの家にお呼ばれ。
美味しい食べ物たちをわんさか食べて、
久々に「まじこれ以上無理」っていう心理まで至った…
お腹超苦しかったけど、すんごく全部美味しかったー
ディディ以外の犬。
ワインも進み、けっこうみんな程よく酔っ払って来た。日にちが変わりそうな時間帯だし私はそろそろ帰ろうかなーと思った。

この食事会にはキャトリーヌの友人Tが奥さんと子供二人を連れて来ていた。彼らはモントリオールに住んでいるのだが、5年前に彼らが購入した一軒家の話をし始めた。当時友人の紹介で幸運なことに破格の値段で購入できたそうだ。
壮大な敷地。緑に生い茂った素敵な庭。スマフォでたくさんの写真を見せてくれた。立派な3階建ての上階の部分は学生に貸しているそうだけど、大家は毎年10%ほど家賃を値上げすることができるそうで、彼らもそうしているそうだ。

と、その時まで私と一緒に「素敵な家だね〜!」と感嘆していたJMが、突然
「ちょっと待って。え、僕、ちょっと分からんないんだけど」と真顔になってキレ出した。

JM「お金のない学生たちや若者にとって、10%の値上げがどれだけ負担になるか分かってる?」


私は最初「JM酔ってるなー」くらいしか思ってなかったけど、キレ方がけっこう凄まじくて段々心配になってきた。批判されて少しドギマギするT。

T「そうだけど、でも、僕らは毎年〇〇〇〇ドルほどの税金を払ってるんだよ。」

キャトリーヌやむしろJMの彼女も彼をなだめようとする。
でも全然応じない。批判を続けるJM。
JMはギャラリーの仕事以外にもアート雑誌で記事を書いたり、本当毎日ずっと朝から晩まで仕事している。彼女もしかり。(二人の働きようには本当驚く)
フランスの私の周りにいる友人は生活保護のシステムを利用している人がけっこういる。美大出身だと余計に仕事が見つからなかったりそもそも求人がない。失業率は高い。
カナダは失業率はフランスより低く、国の支援を受けるには条件が厳しかったりして難しいそうだ。(詳しいことは調べてないし分からないけど、そう言われた)

だから若者は働く。私がここで出会ったほとんどの人が2〜3個違う仕事をもっている(これはたまたまかもしれないけど)。オタワが近いこともあり行政関係の仕事をしている人もいるけど、みんな本当働いている。

失業率(2018年)はこのサイトだと
フランス 9.11
カナダ 5.83
日本 2.44


JM「税金をたくさん払っているのは、稼ぎがそれほどあるからじゃないか。貧乏人からお金をとるなんて…、僕は信じられない!」


Tは温厚な人で、年も私たちより15歳ほど上だ。もちろんTは大家としての権利を全うしているだけで、別に悪いことはしていない。JMに対しても大人対応をしてくれたのだけど、やっぱりキリがなさそうだったので私は
「わたし帰ります!JM、家まで送ってくれ!」と言ってJMを外に連れ出した。私の滞在先は目と鼻の先で徒歩5分。いっしょにJMと夜道を歩く。
その間もJMはやっぱりブルジョワジーに対して怒っていたが、密かに私は感動していた。だってJMが怒った理由に賛成だったから。それを身の振り構わず批判したJMはいいヤツだなあぁと心底思ったよ。確かにお酒の力は少し働いていたが。。。



最後の最後にこんな議論が起きるなんて思ってなかったけど、でも楽しいソワレでした。

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